夏空、アスファルトの照り返しが厳しいなか一人で昼食を食べに出かけていた日のこと。
行きつけのモスで巣を張っていた燕の雛が巣立ちを迎えていた日のこと。
そんな良く晴れた暑い日のこと。
それは偶然なんかではなく、必然で。
ほぼ毎日かかさず本屋を覗いているのだから発売日を知らなくても見つけるのは当然で。
ナルキッソス小説版が販売されていました。
勿論聞かれるまでもなく即購入を決意し、ついでに
とある魔術の禁書目録1巻と3巻 (2巻だけは既に買ってありました。漫画の方が1巻ベースなので) を追加。
『そういえばラノベばっかだな』
と思って、それ以外の本も買おうとしたのですが新刊とか解りません。
今どんな作家が面白いかも知らないし、スイーツ(笑) とか ラブストーリー文学(爆笑) とかご免被りたいのでどうしようかと悩んだ末に選んだ作品は
中原中也詩集でした。
なんでやねん。
そんな事を家族に話してみると、
「そこで中原を選ぶあたりがあなたらしいといえばあなたらしい」
と呆れられてしまいました。
なんでやねん。
ナルキの小説版はゲームの1,2のうち1をベースにしているそうで、あの人とかは出てこないんですよね。
ただシナリオはそのまんまというわけではなくて、新規に追加してる部分やキャラなどが多く目立ちました。
この部分は賛否両論ありそうです。
少なくとも僕はそう感じてます。
追加して良かった部分もあれば、これは失敗じゃないかなと思う部分もありといったところです。
ともあれ、この本もそこまで読むのに時間がかかるものでもないし (大体1~2時間もあれば読めます) ゲームも1,2あわせて数時間で終わる (そもそも選択肢とか無いし) ものです。
まだやってない人は
公式HPで無料配布しているので是非是非やってみてくださいな=w=
そういえば
ねこねこソフトの方も活動再開のようです。
新作、少し楽しみです。
銀色もなんだかんだで楽しかったし。
禁書目録の方は積みゲー・・・・じゃなかった、積み文庫になりそうで、最早コメントする気力はほとんど無かったりするんですが、中原中也詩集についてはどうコメントしてよいものやら。
自分、ゲームや漫画なんかの感想やら批評やらをするのは内容の善し悪しは別にして好きだし、書いていて楽しいんですが、詩集とか初めてですよ。
まさに未知との遭遇。
嗚呼、表現力の無さが恨めしい。
解説に「中原の詩にはある『遠さの感覚』がある」なんて事が書かれていて、
『あー、なるほど。そんな感じそんな感じ』
と感心させられてしまいました。
凄いよ、文学。
汚れちまった悲しみに
なすところもなく日は暮れる・・・・
今日も1日が終わりです。
僕の巣立ちは何時になる事やら。